こんにちは。
もう少しすれば春。軽音楽サークルに入ったり、バンドを結成して、新たにエレキギターを始めようと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はエレキギターを初めて手にする方にオススメしたいSeed Rutileをご紹介したいと思います。
Rutileはthe pillowsの真鍋 吉明さんのアーティストモデルですが、これからギターを始めるスチューデントプレーヤーにも取って頂きやすいよう、Seedからも登場しています。
1.Seedとは?
初めてギターやベースという楽器に出会う人達の「種」として、Sagoの楽器をお使いのアーティストのアイディアを反映させたスチューデントモデルでございます。
アーティスト監修の元、品質に信頼のおける海外工場で量産することでお求めになりやすい価格を実現しています。
実はこのSeedというブランド名は真鍋 吉明さんからアイディアを頂いて生まれました。
なおSago工房に入荷してから、スタッフが1本ずつ検品を行なっています。
2.レスポールとジャズマスターのいいところを融合
ロックギターを代表するGibson社のレスポール、そして近年プロアーティストを中心に流行し続けているFender社のジャズマスター。この2つの特長を融合したのがRutileです。
以下で詳しく解説していきます。
3.サーモウッドネック
Sago自慢のサーモウッド。より身近に手にして欲しいと言うことで、Seed Rutileにはネック材としてサーモハードメイプルを採用しています。Seedにサーモウッドを採用したのはこのSeed Rutileが初めてです。
アルダーボディ、ハードメイプルネック、ローズウッド指板という組み合わせはFender系のエレキギター、ベースではスタンダードとなっておりますが、ネックにサーモウッドを採用することで、通常のハードメイプルネックにはない特徴を持ち合わせることが出来ます。
詳しくはこちらのSago Blogで解説していますので、ご覧ください↓
ギターを弾かない時はギタースタンドに立てるなど、ケースに入れっぱなしにしないようにするべきですが、保管環境としてはあまり望ましくない部室や倉庫にどうしてもギターを置いておかないといけないこともあると思います。
サーモウッドは寸法が安定しやすく、日本のような四季による温度・湿度変化が激しく、保管に適さない環境でも、サーモ処理をしていないものに比べるとネックが曲がりにくい特徴があります。
耐久性という面においてもサーモウッドはオススメです。
4.スケール
ここで言うスケールとはナットからブリッヂまでの長さを意味します。
※ナットから12フレットまでの長さを指す場合もあります。
この長さの違いによって演奏性やサウンドが変わります。
Seed RutileはGibsonスケールと呼ばれる628mmのミディアムスケールを採用しています。
Fenderスケールと呼ばれる648mmのロングスケールと比べると、フレットとフレットの間隔が狭くなるため、コードを演奏する際にも押さえやすく、手の小さいキッズや女性プレーヤーでも握りやすいでしょう。
5.ネックシェイプ
スケールと同様ネックの幅もギブソンタイプのものに合わせており、フェンダータイプと比べるとわずかにコンパクトとなっています。
一方ネックシェイプ(ネックの裏の膨らみ具合)はフェンダータイプ寄りのCシェイプに設計しております。
ネックはギターで最も触れる時間の多い部分です。長く演奏していく上で、ストレスにならないよう楽器を選定していく必要がありますが、このSeed Rutileのネックシェイプは真鍋さん監修の元、ギターを初めて手にするプレーヤーにも扱いやすく設計しました。
6.ボディシェイプ
ボディシェイプはFender社のジャズマスタータイプです。ジャズマスターは同社のストラトキャスターの進化形と言われ、独特の左右非対称なオフセットウェストを採用しています。
しかしSeed Rutileは628mmのミディアムスケールを採用しているため、エレキギターのトータルバランスを考慮し、ボディシェイプを一回り小さく設計しました。
SagoのClassic Style-JMと比べるとこんな感じです↓
一回り小さくなっても演奏しやすいよう、ボディのツノ部分やハイポジションなど、ジャズマスターから微妙にシェイプを変えています。
一回り小さいことで軽量化に繋がります。部室やスタジオでの長時間の練習、あるいはステージ上で大きくアクションするのに、この取り回しの良さは重宝するのではないでしょうか?
7.ブリッヂ
ブリッヂとはギター弦をボディに固定するためのパーツです。ギターの弦振動をボディに伝える役割も担っており、このブリッヂによっても音が変わったり、ブリッヂミュートなどプレーにも大きく影響します。
Seed Rutileにはポールテイルピースと呼ばれるブリッヂが採用されています。
Gibson系のギターに採用されていることが多く、真鍋さんもこのポールテイルピースにはこだわりを持っています。
なおフェンダータイプに比べて約15mm程高くなるため、Gibsonタイプのブリッヂに慣れている方に馴染みやすいでしょう。
8.ピックアップ
弦振動を拾い、電気信号に変えるマイクの役割をするピックアップ。
このピックアップによって音が大きく変わり、Sagoの楽器をお使い頂いているアーティストの方も、サウンドキャラクターを見直したい際に、まずはじめにピックアップのリプレイスを検討します。
Seed RutileにはSagoこだわりのレシピで制作するピックアップブランド、L(x)のLHB1が2基搭載されています。
このLHB1、ドライブサウンドでは食いつきが良く、太いサウンドを出すことができます。なおギブソンタイプのものと比べると立ち上がりがやや速く、ソリッドなサウンドです。
9.コイルタップ
トーンのコントロールノブを引っ張ることで、コイルタップと言って擬似的にシングルコイルのようなサウンドを出すことが出来ます。
コイルタップしたサウンドはシャキッとしたキャラクターとなります。アコースティックギターのようなニュアンスでクリーントーンのバッキングを行うなど、キダーボーカルをされる方であれば、このようなシングルコイルのサウンドもあると便利ではないでしょうか?
プッシュ・プルスイッチとなっているため、ワンタッチで切り替えることができます。
10.まとめ
以上となりますが、いかがでしょうか?
真鍋さんが「初めてギターと出会うような人達の種」となるよう、このSeed RutileをSagoスタッフと共に開発しました。
Seedブランドの製品はこのSeed Rutileを皮切りにスタートしましたが、改めて今回振り返るきっかけにもなりました。
なお気になるサウンドは真鍋さんがデモンストレーションしておりますので、動画も合わせてぜひともご覧ください。
http://sago-nmg.com/seed/rerutile/
http://sago-nmg.com/artists/真鍋吉明/