Comcept Model Defi特集 #1 What’s Defi?

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Sagoベース Defi キルトメイプル

こんにちは。

SagoのComcept Modelを紹介するコーナー。
今回よりベースの – Defi – について取り上げていきます。

Defiはand Amaletti ex.LAGOONの美蘭氏やGIRL FRIENDのMINA氏など女性アーティストを中心にご使用頂いております。

※MINA氏のモデルはDefiの設計を元にした、Dullahanをお使い頂いております。

しかしSagoとしてはこれから女性プレーヤーに限らず、手にとって頂きたいと考えておりますので、今回はまずDefiがどのようなモデルなのか紹介させて頂きます。

1. 33inchのスケール

・OveやPrime Edgeが34inchのレギュラースケールに対して、Defiは33inchのミディアムスケールを採用

スケールを一回り小さくすることで、手の小さい女性ベーシストやキッズにも馴染みやすくする他、テクニカルなプレーヤーの素早い運指に対応出来るようにしています。

Sagoベース Defi キルトメイプル

2.スルーネック

スルーネックとはネック材をボディエンドまで伸ばす方法です。

そしてネック材の左右にウィング材と呼ばれるボディに使われる木材をネック材に張り合わせています。ネックとボディをジョイントする構造にはなっておらず、言わばボディとネックが一体となっております。

セットネックやボルトオンのように接着面積やネジ留めする面積を必要としないため、ヒール加工の自由度が高く、カッタウェイを広く取ることができます。

ネックとボディの境目が滑らかにすることができ、ハイポジションでの演奏性が向上します。

またペグからブリッジまで1本の木で構成されており、ベース弦の振動がダイレクトに伝わるためサスティーンが長いことも特徴です。

3.木目を生かしたフォルム

Defiはスルーネックの採用により木材の構成が特殊であるため、木目を生かしたフォルムにしております。

詳しい木材の構成はまた改めて解説しますが、ボディはライトアッシュ、ネックはメイプルとウォルナットの5P、指板はエボニーであることが多いです。

またベースの顔となるボディトップはゴンサロアルベスやトチなど、その時々によって使う木材を変えています。

なお塗装のカラーは木目を生かすためナチュラル、フィニッシュはつや消しで落ち着いた印象のウレタンか、木の躍動感がダイレクトに感じられるオイルで仕上げることが多いです。

カリントップ

ゼブラウッドトップ

トランスブルー

4. ハムバッカーピックアップ

DefiのピックアップにはハムバッカーピックアップであるL(x)DCを搭載しています。

弊社で巻いているピックアップで、通常の弦に対し1つのポールピースが並ぶハムバッカータイプではなく、ジャズベタイプの弦に対し2つのポールピースが並ぶ構造になっています。

ちなみに33inchのスケールは、弦長が短くなる分、音がソフトになる傾向があるため、ピックアップをブリッジ寄りに配置し、適度にソリッド感が得られるよう設計しております。

Sagoオリジナルのアクティブサーキットを搭載していることもあり、アクティブベースらしいキャラクターの強さとクリアなサウンドを体感頂けると思います。

5. Low-B弦の落とし込み

ヘッドはRidillと同様に多弦モデルの場合は、Low-B弦を落とし込みしております。

Sagoベース Defi キルトメイプル

Low-B弦のテンション確保は多弦モデルの課題となりますが、Low-B弦のみトップ材をヘッド裏に張ることで、ナットから角度をつけて、他の弦とのテンションの差を低減しています。

また副産物として、このワンポイント目を惹くデザインに。

こうしたアイディアもお使いのユーザ様よりご好評頂いております。

6.まとめ

以上となりますが、いかがでしょうか?

33inchのミディアムスケールはベーシストの中で一時期流行していたことから、Sagoならではのアイディアを生かしたモデルが作れないか?と試行錯誤して誕生したのがこのDefiです。

まだまだ紹介したいポイントはたくさんありますが、次回のPART2ではイケベ楽器様とのコラボにより製作したDefi Bass Station Original Custom Fanned-Fretを紹介します。

これからDefiを目にする機会が多くなると思いますが、楽器店で見かけたらぜひお試しくださいね。