ショーモデル特集 Style JM Custom編

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こんにちは。

YOKOHAMA MUSIC Styleに向けた
新たなショーモデルが完成しました!

Sago Classic Style JM Custom

新たなる試みのダブルアルマイトの
アドナイズドピックガード、
カーボンネック、欅ボディ、
新しく設計したJMピックアップなど、
盛りだくさんのスペシャル仕様。

一つずつ解説していきます!

1. ダブルアルマイトのアドナイズドピックガード

まず紹介したいのはピックガード。

アドナイズドなのですが、
ダブルアルマイトという
表面処理加工をしております。

アルマイトとはアルミニウムを
陽極で電解処理して人工的に
酸化皮膜を生成させる表面処理のことです。

マスキングを施し、2段階で
アルマイト処理をすることで、
スプラッシュやグラデーション
といった柄を表現することができます。

これまでにもレーザー加工やプリントなど、
ピックガードで楽器の個性を提案してきましたが、
この次世代的なピックガードの
デザインはインパクト抜群です。

今回のモデルより
デザインアノダイズドのオーダーを始めます!
詳しくはこちらをご覧ください。

2.カーボンネック

国産のカーボンネック。

これまではSoniaやYmirなど、
SagoのConcept Modelに
搭載していることの多かった
カーボンネックですが、
この度Classic Styleの中でも
人気の高いStyle JMに採用しました。

カーボンネックの最大の特徴は
環境変化に全く左右されないこと。

木材のネックの場合は特に梅雨の時期や、
冬場の乾燥の季節にネックが動きやすく、
演奏性の維持のためには
ネックのコンディションを
常にチェックしておく必要があります。

しかしカーボンネックの場合は、
一度セッティングした
ベストコンディションを維持し続けます。

トラスロッドを仕込んでいるので、
通常の木材のネックと同様、
ネック調整が可能です。

カーボンネック

重量を木材と同じにしている他、
ネックを中空構造にすることで、
木材のような鳴りに近づけています。
従来の樹脂製ネックのような
無骨で冷たい印象ではありません。

音の傾向としてはフラットで均一に鳴る傾向にあります。
ハードメイプル、サーモウッド、
カーボンネックとで音を比較していますので、
参考に聴いてみてください。

なおジョイント部の加工を工夫することにより、
SoniaやYmir以外のモデルにも搭載できますよ。

カーボーネックについてはこちらで
詳しく解説しております。

3.欅ボディ

Sagoが和材を提案し続けて、
すっかりオーダーでも浸透してきました。
その中でもボディ材にお選び頂くことの多い欅。

欅は古来より建築材や家具材をはじめ、
様々な場面で利用され、楽器では
和太鼓の胴にも使用されています。

発音に優れており、明るいサウンドで
ボディに採用することで、ミドルの強さを感じます。

懸念点としては、かなり重量のある木材なので
ソリッドボディだと結構重たいかもしれません。

ただStyle JMは大きめのピックアップや
電装系パーツを搭載することから、
ザグリのエリアが多いため、
重さが少し軽減されます。

なお欅のダイナミックな杢を生かすため、
塗装はブラックでシンフィルムに。

塗装を薄く仕上げていますので、
木材本来のサウンドが体感できますよ!

4.ピックアップ

注目のピックアップはL(x) GJS。

ポールピースをナナメに配置する
SagoのJM Bassから派生した
新設計のピックアップです。

プレシジョンベースと同じく
スプリットコイル構造にしているので、
フロントPU or リアPU単独で鳴らした際に、
シングルコイルPUのように
ノイズが発生しにくいです。

なおマグネットはアルニコ5、
ワイヤーはピックアップ製作では
標準的なプレーンエナメル42AWG。

通常の JM用のピックアップと部材は同じで、
ポールピースの位置と巻き方が変わっています。

スプリットコイル構造で巻き数を稼ぐため、
ボビンの高さをストラトタイプの高さにしています。

なおピックアップのカバーは通常の
Style JMと同じなので、
リプレイスピックアップとして、
ザグリなしでピックアップを交換することができますよ!

5.サウンド

実際のサウンドはこちらでお聴きください。

今回Classic Style JM Customは
カーボンネックと欅ボディの組み合わせで、
明るいサウンドでアタックがしっかりしています。

クリーントーンはかなりパンチがあり、
パラレルの状態でフロントPU or
リアPUまたはミックス時は
特に高音が際立ったサウンドです。

一方ピックアップがエレキギターとしては
珍しいスプリットコイルの影響もあってか、
Seriesにすると意外にもマイルドなトーンに。

Seriesにすると擬似的なハムバッカー状態に
なるのですが、低音が持ち上がる反面、
若干音がこもった感じになります。

カーボンネックと欅ボディによる
際立った高音が上手く緩和されて、
アルペジオなどエモーショナルな
シーンにフィットしそうです。

またドライブ時にも
このパンチの効いたサウンドは健在なのですが、
しっかりと歪ませると通常の
ジャズマスターのPUとも、
ハムバッカーPUともまた違う、
バイト感、太さを感じます。

ポールピースをナナメにしていることが
どこまで音に影響しているかは
まだ様子を見ているところですが、
6弦のポールピースがネック側、
1弦がブリッジ側に寄っていることから、
見た目としては低音と高音が際立った
ドンシャリのような感じなのでしょうか?

レギュラースペックとはまた
違う派手なサウンドキャラクターに仕上っています。

また直近でレギュラースペックの
Classic Style JMも収録しておりましたので、
比較動画にしました。

※同タイミングで収録した訳ではありません。
近い環境を再現して収録した上での
比較であることをご了承ください。

コントロールはレギュラースペックと同様、
1 Volume, 1 Tone, 3 way Switch, 
Series / Parallel Switch, 
Jack Direct Switchにしており、
いろいろと動かしてみてイケてるサウンドを
探すのも Style JMらしくていいのではないでしょうか?

ぜひ会場で試奏してみて下さいね!

6.まとめ

特徴的なマテリアル、パーツ類が集合し、
見た目にもパンチの効いた
ショーモデルが完成しました。

特にClassic Style JMはこれまでにも
レギュラースペックや

2フレット伸ばしのカスタムなど、

たくさんオーダーを頂いていますが、
カスタムすることでより
個性的な1本に仕上げることができます。

また新しくできましたら、
ぜひ紹介させてください。