Ximera Arxi4のレビュー

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こんにちは。

今回のSago BlogではXimera Arxi4をお使いの方からレビューを頂きましたので、ご紹介させて頂きます↓

「Ximera Arxi4は従来のエレキベースにはない新しいアイディアが詰まった1本です。

演奏していて、特に気に入ったポイントを大きく3点まとめました。

1. ウッドマテリアル

フォルムデザイン、木工加工、塗装を担当するSagoさんならではのオリジナリティ溢れる木材チョイス。

ギター&ベース工房

まず特徴的なのは指板に採用されたリグナムバイタ。水にも沈む、世界一重い木材で、レスポンスの速い音の立ち上がりを実現しています。

スラップやタッピングなど、瞬発力が求められるシーンにおいて特に力を発揮しています。

なお木材として非常に硬い性質を持つため、ネックの強度が高くなり、反り対して強いのもいいポイントです。

続いてメイプルのネックには馴染みやすいCシェイプのグリップが採用されており、従来のジャズベースから違和感なく、持ち替えることが出来ます。

ちなみにサイドポジションのルミンレイは、ステージで薄暗くなるシーンにおいてもポジションが分かりやすいですし、ライブで自分に向けて光っているのでテンションが上がります 笑

そしてボディのサーモアルダーは通常のアルダーと違い、量かつワイドレンジな出力に貢献しています。

ビンテージライクでアコースティックなトーンは玄人をも唸らす存在と言えるでしょう。

サーモウッドを楽器に採用したパイオニアであるSagoさんだからこそのマテリアル。

木材トータルでサウンドのバランスもいいですし、楽器を構えた時に安定感があります。

2.Jupiter Pick upとユニークなコントロール部

ピックアップ、サーキット製作、アッセンブリー、セットアップを担当するSonicさんの技が光るArxiの心臓部。

’60SのJBサウンドを意識したJupiter Pick up: LJB-01はどこか懐かしいビンテージなトーンです。

派手なルックスに反して圧倒的に浸しみやすいウォームなサウンド、このサウンドはベーシストなら誰もが唸るのではないでしょうか。

またノイズキャンセラーコイル内蔵により、片側のピックアップのみで鳴らした時にノイズがほぼないのも嬉しいポイントです。

フロントピックアップのみを使用して、プレシジョンベースのようなサウンドでプレーする際にも余計なことを気にせず、クリーンな音質でプレーに集中出来ます。

そしてコントロール部は2ボリューム、1トーン、ローミッド/ハイミッドの2バンドEQというユニークな構成。

「抜けの良い音」がベーシストの中で共通ワードになってきているので、専用サーキットのBonheur BH-2Mにより、ミドルを集中的に扱えるのは凄くいいですよね。

また昨今はベース本体にプリアンプが搭載されたアクティブタイプが主流となっています。

しかし楽器本体を生かしてナチュラルにパッシブ仕様で使いたいといった場合に、ベースを持ち変えることなくトーンノブを引っ張ることで2ボリューム、1トーンのジャズベースとして使えるところがいいポイントです。

パッシブに切り替えられるアクティブベースは他にもありますが、どちらかと言うと予備機能なイメージです。

Arxi4アクティブ、パッシブ完全に両用出来るように設計されているのが嬉しいポイント。

パッシブでもしっかり鳴るようセットアップされているのが分かりますね。

3.サウンド

2ブランドのコラボによるサウンド、まだ体感したことのない人はぜひお試し頂きたいというのが一番の感想です。

Arxi4は温かみがあり、ミドルを中心とした音の存在感が抜群にいいです。

レコーディングではピック弾きでスカパンクな楽曲に使用させて頂きましたが、ピッキングの感じを隅々まで感じることが出来ます。

そのため楽曲を通じてベースラインが常に分かり、安定感があります。

以前の楽器イベントでラムトニックカンパニーの竹田さんが 「シングルコイルだからと言って音が硬くなりすぎないように注意した。」 とコメントされておりましたが、まさにその通り。

クリアでありつつも、嫌味に感じない華やかなハイ成分は弾いていて非常に爽快です。

また反応の速いベースなので、ピッキングのニュアンスがダイレクトに伝わります。

1960年に誕生したジャズベースが今でも愛されている理由として万能であることが挙げられますが、Arxi4もその万能さを継承しており、プレースタイルや音楽ジャンルを問わず使えるサウンドです。

なお出来立ての楽器なのに、良く鳴っているのはサーモアルダーによる恩恵が大きいように思います。使い込んでいくと音がどのように変わっていくか、楽しみですね。

2ブランドの良いところが上手く融合しており、ジャズベースの未来を感じさせる新しいスタイルのエレキベースです。

4.まとめ

ラップ塗装や、スパンコールのピックガードなど、ルックスにおいても他にはないアイディアで、ステージで楽器を構えた時にもオシャレでカッコイイですよね。

またチタニウム製のトラスロッドやセパレートブリッジなどハードウェアについてもArxiならではの特別感を感じます。

楽器自体に個性が求められる時代ですし、様々なジャンルが描け合わさった音楽シーンですので、あらゆるシチュエーションに対して瞬時に対応力が求められます。

そんな現代においてXimera Arxi4という選択は、非常に有効的だと感じており、現場に1本あれば困ることはなくなるベースだと言えるでしょう。」