NAMM SHOW 2025 モデル特集 ギター編

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こんにちは、Sago NMG工房です!

今年もやってきました、アメリカ、アナハイムで開催されるNAMM SHOW 2025にSagoは出展致します!
気合い十分なモデルが今回も完成しましたので、ブログで紹介させて頂きます。

1.Sago Sonia Aged Finish

1-1. エイジド加工

先日のYouTubeで紹介させて頂きましたエイジド加工。
新しくSagoに仲間入りしたエル氏はフェンダーカスタムショップ、Castedosa Guitar、日本でも楽器系のところで勤務していました。

※工房や展示会等で見かけたら、「エルさん」とお声がけくださいね。

そして日本のことが大好きで、関西にやってきて職を探していたところでした。
偶然にもSagoへ工房見学に来ていて、彼の経歴を聞き、日本でギターを作りたい、それならSagoで一緒にやろうということに。

彼がフェンダーカスタムショップで勤務していた時はレリック加工を担当していました!
これまでSagoではエイジド加工をする環境がなかったり、楽器製作の基本概念として新品の楽器はピカピカで綺麗な状態でお届けしたいと考えていました。

エイジド加工についてこれまでたくさんお問い合わせを頂いてましたが、エル氏が加わり、エイジド加工の経験があるならかっこいいデザイン、塗装表現としてエイジド加工ができるため、新しいサービスとして始めます!

今回Soniaに施したエイジド加工はマルチレイヤーと言って、下地にラップ塗装のVolcano、その上に焼けたようなホワイトで塗装。

ビンテージギターの中には、下地にカラーが残ったまま別のカラーを上から塗装し、経年変化から下地のカラーが剥がれたところから見えるのがかっこいい、としてマルチレイヤーが受け入れられています。

Sagoらしいマルチレイヤー、ということで、下地にラップ塗装を入れました。

トップコートはチェッキングと言って、ラッカーでトップコートを吹き、冷却スプレーで急速で冷やすことにより、割れが生まれます。大きな冷凍庫に入れて、チェッキングをするところもあるそうです。

まるで銃撃戦があったかのような(笑) ハードなエイジド感がとても渋いです 。

ここまでハードでなくても、こちらのベースのような感じで適度なエイジド加工も可能です。

エイジド加工についてはSagoで新たにオーダー頂く際はもちろん、リフィニッシュでお持ちのギター・ベースにエイジド加工をすることができます。

注意点として、リフィニッシュの場合は元の塗装をはがして、塗り直ししてから、エイジド加工させて頂きます。

またどのくらいエイジドさせるかはご要望をお伺いしながら、かっこよくチェッキングや塗装の剥がれた感じが出るようにします。

なおマルチレイヤーは2種類のカラーを塗装していることから、塗膜は厚くなります。

詳しくはこちらをご覧ください↓

1-2.ハードウェアもエイジド加工

ボディやネックと合わせてペグやブリッジなどのハードウェアもエイジド加工。

バレル研磨と言って、こちらの樽状の機械にメディアと呼ばれる研磨石がある中にハードウェアを入れます。

メディアと混ざり合い、磨くことで金属がくすみ、ビンテージギターのような風合いの仕上がりになります。
車のタイヤのホイールなどにも用いられる技法です。

1-3.通常の仕様

塗装やハードウェア以外の仕様は通常のSoniaと同じです。

アルダーボディ、ハードメイプルネック、ローズ指板と木材は定番のものを採用。
ピックアップもSagoオリジナルのL(x) ピックアップをSSHレイアウトで搭載。

ストラトキャスターをモチーフにし、日本人に合わせた小ぶりなボディやセンターピックアップをリアポジションに寄せた Sagoの ストラトタイプ:Soniaがギターの本場、アメリカでどのように受け入れられるのか楽しみです!

2.Sago Sonia Carbon Neck

国産として、初のカーボンネックを採用しました。

カーボンネック最大の特徴は、環境変化に全く左右されず、年間通じてベストのネックコンディションを維持できること。

木材のネックであれば季節によってネックが動いて(反って)しまいます。環境変化に強いサーモウッドであっても、多少は動くことがあるのですが、カーボンネックはそのようなことがありません。

また木材のネックと同様、トラスロッドを仕込んでいますので、弦高やネックの反り具合などの調整は可能です。

従来の樹脂製のネックのような無骨で冷たいイメージとならないよう、カーボンの焼き方を工夫し、ネックの内部を中空構造にすることで、柔らかく木のような鳴りを目指しました。
重力も木材のネックと同じにしています。

ハードメイプル、サーモウッドのメイプル、カーボンで音を比較していますので、参考にご覧ください↓

注意点として、カーボンネックは量産して炭丸ギターさんへお作り頂いてるため、グリップシェイプやフレット数の変更など、ネックに対してのカスタムはお受けすることができません。

詳しくはこちらで解説しています↓

本モデルはNAMM SHOW 2023でお披露目しましたが、ネックの比較でメイプル(1.のエイジド加工モデル)とカーボンとで弾き比べできるように、ということも考えて今回改めて展示します。

なおカーボンネックは今のところ、ベースの4弦モデル、ギターの6弦モデル、7弦モデルがあります。
今後新たなモデルラインナップが加わる予定なので、お楽しみに。

3.Seed Kirin + 5 fret 

ギタリストの桜村眞さん(和楽器バンド:町屋さん)のアーティストモデル:KirinがSeedブランドより販売しているのですが、ご本人モデルと同様の5フレット伸ばしのネックを搭載しました。

628mm、24fretのスケールから低音側に5fret追加することで、839mm、29fretの唯一無二のスケールに。

開放弦のチューニングは低音弦から「B/E/A/D/F#/B」と7弦ギターの音域を6弦ギターのプレースタイルで演奏できます。
カポ(別売)を5フレットに装着すれば、通常のギターと同じレギュラーチューニングで演奏できます。

桜村さんは「1ステージ最初から最後まで1本のギターで演奏する」をコンセプトに、カポを移動させながら楽曲のキーに瞬時に対応していきます。

詳しくはこちらをご覧ください↓

桜村さんご本人の解説はこちら↓

4.Seed Shinra – Haku –

Novelbrightのギタリスト、沖聡次郎さんのアーティストモデル: Shinraを Seed ver.として販売しています。

ジャズマスタータイプのボディに24fretのネック、SSHのピックアップレイアウト、そしてピックガードに掘り込まれた沖さんの愛猫:Hakuなど、こだわりが詰まった1本となっております。

そしてご本人の演奏により、そのサウンドを聴くことができます↓

Seed Shinra – Haku -についてはこちらで詳しく解説しています↓

なお沖さんにもNAMM SHOWにお越し頂き、現地でデモンストレーションを行います。

5.まとめ

アーティストや現地でご協力頂く方々のご支援の元、今年も全力でSagoのギター・ベースを世界中の皆さんに見て、弾いて、触れてもらいます。

またInstagram等でNAMM SHOW当日の様子を随時アップしていきますので、日本にいる皆さんもお楽しみにしててください。

「Sago」は2004年に創立した、ギターメーカーです。
エレキギター・ベースを基本に、スタンダードなモデルや弊社プロデュースのモデル、フルオーダーまで幅広く製作をしています。
豊富なアイデアと技術で、お客様の理想の一本を製作させていただきます。

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