待望のSeed Tabuchi Mk-II

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こんにちは。

楽器店様を始め、発売前からSNS等で
盛り上げて頂いているSeed Tabuchi MK-II。

UNISON SQUARE GARDEN:田淵智也さん
アーティストモデルを発売しました!

Sago BlogではこのSeed Tabuchi MK-II
深掘りしていきたいと思います。

1.Seed Tabuchi MK-IIとは?

アーティストモデルをより身近に、
これからギター・ベースを始める「種」として
Seedブランドが誕生しました。

アーティストにて設計監修の元、
中国の協力工場で量産することで、
お求めになりやすい価格帯を実現しています。

なおSago Factoryにて、1本ずつ検品、
調整を行なっており、初めてギター・ベースを
手にする方に安心して演奏して頂けます。

そしてTabuchi MK-II
UNISON SQUARE GARDEN:田淵智也さん
アーティストモデル。

Sagoで田淵さんのモデルとして
製作するのは2モデル目となるのですが、
前回のモデルからよりミドルに重点を
置いています。

またボディ形状はジャズベースタイプですが、
田淵さんのベースと一目で分かるよう、
ヘッドのカラーリングボディの色味にもこだわり、
Seed Tabuchi MK-IIでも忠実に再現しました。

一つずつ見ていきましょう。

2.ウッドマテリアル

木材は楽器のサウンドを形成する基本的なマテリアルです。

Seed Tabuchi MK-IIの木材は

ボディ: アルダー
ネック: ハードメイプル
指板 : ローズウッド

とオーソドックスな木材で構成しています。

ただし、ボディの厚み(以下ボディ厚)は
一般的なジャズベースタイプが42mmなのに対して、
Tabuchi MK-IIは3mm厚くして、45mmにしています。

ボディの質量が多くなることにより、
重量感のあるサウンドを形成します。

前回モデルにてサーモアルダーの
キャラクターを考慮して、45mm厚に
していましたが、Tabuchi MK-IIにおいても
低音の厚みを狙ってこのボディ厚を採用しております。

3.ネックシェイプ

ネックは楽器の中でも一番触れている時間の長い部分。

前回モデルはふっくらしたCシェイプネックでしたが、
Tabuchi MK-IIでは演奏性向上のため、
わずかに厚みを抑えました。

演奏性を考慮し、標準的でスリムな印象に。

特にこれからギターやベースを始める方にとっては
初めの1本目がグリップシェイプの基準となるため、
演奏がしやすく、馴染むものをぜひ手に取って頂きたいです。

4.ブラスナット

ナットとは弦受けのことで、
ベース弦を安定させ、開放弦の時の
弦高を決めるパーツです。

常にベース弦が触れているため、
チューニングの精度にも大きく関わります。

オーソドックスな牛骨に比べると、
ブラスは金属的な鳴り方となり、フレットを押弦した時
と開放弦の時との音色差が少ない
です。

指弾きの際、ピッキングのアタック感が
分かりやすいのはこのブラスナットが影響しています。

なおナット幅は前回モデルが39mmなのに対して、
Seed Tabuchi MK-IIは38mmに変更。

38mmのナット幅は
一般的なジャズベースと同じですので、
より親しみやすくなりましたよ。

5.ピックアップ

ピックアップとはベース弦の振動を拾い、
音声信号に変えるマイクのような
役割をするパーツです。

ピックアップがサウンドキャラクターを
決定付ける要因の一つになっており、
サウンドの見直しの際、
まずピックアップの交換を検討します。

Seed Tabuchi MK-IIには
L(x)Lite Tabuchi Customを搭載しています。

L(x)LiteはSagoのピックアップレシピを元に、
海外の協力工場へ製作しているピックアップです。

特徴的なのはポールピースの並び。

通常のジャズベースタイプのピックアップは
ポールピースの並びが平行なのに対して、

L(x)Lite Tabuchi Custom
ポールピースがナナメに並んでいます。

こうすることで厚みがあり、パンチのあるサウンド
生み出すことができます。

最近ポールピースの配置をSagoなりに
アレンジしたベースのピックアップを
製作しており、Sago Blogでも紹介していますよ↓

6.カラー: Transparent AKANE

前回モデルではシースルーブラックによる
シックな印象でしたが、

イメージチェンジも兼ねて、ある意味挑戦でも
あった明るいカラーに。
発色のいい赤色でありながら、
明るくなりすぎない落ち着いた色合い。

少し木目の透ける風合いもポイントです。

7.ヘッドデザイン

特徴的なブラックとナチュラルの塗り分けヘッド。

「インパクトあるデザインを」

田淵さんからのご提案で、この斬新なデザインが
Seed Tabuchi MK-IIのトレードマークに
なっているのではないでしょうか?

8.検品からお届けまで。

Sago工房へ入荷してから1本ずつ、
検品、調整を行い、皆さまのところへお届けしております。

まずは外観にキズがないか、
付属品に不足がないか確認します。

次にボリュームやトーンがしっかり働くか、
電気系統に異常がないか確認します。

そして次にポジション毎に音を鳴らして、
鳴りにくいところはないか、弦高や
オクターブチューニングを整えていきます。

全てのチェックポイントがクリアできたら、
Sago特製のポリッシュで磨いていきます。

長旅で付着した汚れをしっかりとクリーニングし、
皆さんのところへお届けしていきますよ。

9. サウンドサンプル

10.まとめ

待望のSeed新製品。

前モデルのSeed Classic Style J4 Tabuchi Customとも
また違うサウンドキャラクターですので、
前モデルをお持ちの方も弾き比べてもらえると幸いです。

そして、Sago ver.の方ではピックアップの
リプレイスを何度か行っており、
当初はNordstrand製を搭載しておりましたが、
最近はSagoで巻いたもの田淵さんにご使用頂いております。

ということはSeedの方でもブラッシュ
できるのではないかと言うことで、
また次回、Seed用にアップグレードできる
パーツ類を紹介したいと思います。