【オーダー紹介#1】-フルオーダー5弦ベース-

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今回紹介するモデルはこちらの

Sago Full Order Bass

こちらのオリジナルベースモデルについて詳細やこだわりなどを紹介していきたいと思います。
オーダーをお考えの方もぜひ参考にしてくださいね。

シェイプ

まず今回のモデルはオリジナルシェイプではありますが、実は和楽器バンドのギタリスト-町屋-こと桜村眞さんのギター「麒麟」を基に製作されています。

オーナー様は桜村眞さんのファンで、過去にいただいたオーダーでも「虎徹」「麒麟」などのギターをオーダーいただいており、普段はギターをメインに弾かれていますが、今回ベースを始めるタイミングで一本目のベースとして弊社にオーダーをしていただきました。

この「麒麟」モデルを参考に選んだ理由として、通常のギターのネックに比べ、麒麟は2音半下げスケールというかなり長めのネックになっているため、ベースにしたときに全体のバランスが崩れないというのがあります。

桜村さんの麒麟モデル↓

ベースにするために少しシェイプの変更はしていますが、麒麟から大きく印象を変えることなく製作することが出来ました。

仕様

・トップ:マッカーサーエボニー
・ボディ:アルダー2P
・ネック:ライトサーモメイプル3P
・指板 :インドローズ
・ヘッドトップ:マッカーサーエボニー
・ピックガード:マットブラック

この木材構成は、オーナー様に過去にオーダーいただいた麒麟カスタムがマッカーサーエボニートップ×黒ピックガードということで、並べた時に見た目が対になるようにと選定されました。

↑工房でのお引取りの際に一緒に撮影した写真。兄弟みたいでロマンありますよね。

指板エンド部分には、インドローズで製作したスロープが。

これはサゴギャラリーでも記載しているAldillaモデルについているスロープで、指置きになりスラップの際に邪魔にならない形状にデザインされています。

ヘッドは麒麟や虎徹と同じ形状で、5弦部分は弦のテンションを確保するために落とし込みのデザインに。

ペグのポストがはみ出ないように、落とした厚み分裏にマッチングで貼っています。ワンポイントになってデザインも可愛いですよね。

ピックアップやハードウェアは主に弊社モデルの「Ove」を参考に選定されており、

ピックアップは弊社で巻いているL(x)BSS5を搭載。
ポールピースが斜めに配置されており、中低音の厚さ・立体的で芯のあるサウンドが特徴です。

5弦ベースのヘッド角ありということで、ネックの強度を高めるためにネック材は3プライ、ネックの中にはサポートのカーボンロッドが埋め込まれています。

ネック材で3プライや5プライのものがよくありますが、こうして木材を貼り合わせることで強度が高まり、一枚のブロックの面積が小さくなるので反り方も軽減され、全体的な反りが少なくなります。貼り合わせていくごとにこの傾向は増していくので、木材は個体差が少なくなり均一化されていきます。

そしてネックの中に人工物のカーボンを入れることでさらに反りを軽減することが出来るので、ネックの強度を高めたい方におすすめの組み合わせです。

塗装は、ボディとネックともにウレタンのマット仕上げ(艶なし)に。

暗い木材を艶なしのナチュラルで仕上げることで、渋い落ち着いた雰囲気になっていますね。
弊社ではネックをウレタンのマットで仕上げることが多いのですが、手触りがさらさらで手をスライドする際につっかからずスムーズに移動することができるのでおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか!

今回ブログで製作したモデルについて解説しましたが、結構前からYoutubeのチャンネルでもオーダー紹介の動画を上げていますのでぜひこちらも見てみてください!
ブログのオーダー紹介はすでに動画で解説しているものがしばらく続くと思いますが、ぜひ見やすい方でチェックしてみてくださいね。

気になるサウンドはこちら↓