【オーダー紹介#2】-Ymirアーチギター –
最終更新日: 公開日: ギターモデル
今回紹介するモデルはこちらの
Sago Concept Model Ymir Custom
弊社ギターモデルを基に、アーチトップ仕様にカスタムされたこちらのモデルを紹介していきたいと思います。
オーダーをお考えの方もぜひ参考にしてくださいね。
モデル
今回のモデルの基になっているのは、弊社Concept Modelシリーズの「Ymir」です。
このYmirモデルは 速弾きやテクニカルな演奏 をする方向けに設計されており、
・ハイポジションへのアクセスがしやすいボディシェイプ
・ネック材の組み合わせによる高い安定性
・24フレット
・コニカルラディアス
・ステンレスフレット
というシビアなセッティングにも対応でき、それを長期間キープすることが出来る仕様となっています。
今回のオーダーではスタンダードスペックのYmirに比べ、フラットトップ→アーチトップへ、ボルトオン→セットネック、スケール変更などなど、構造的にもかなりカスタムされているので、順番に細かく解説していきたいと思います。
仕様
・トップ:トチ
・ボディ:センダン
・ネック:ケヤキ
・指板 :イス
・バックパネル:ライデン
今回のモデルのテーマは「日本」と「抹茶」ということで、木材は全て和材で構成されており、トップには抹茶を意識したカラーリングが施されています。
カラーのイメージをいただき、完成予想図イラストを製作しご確認いただいていたんですが、やり取りをしていく中でパソコンやディスプレイによる色味の違いが問題になりました。そこでスマホやパソコンなど見る媒体で色味のニュアンスが変わってしまわないように、プリントアウトした状態が完成の色味になる画像を製作いただき塗装した、オーナー様こだわりのカラーです。
縁部分には、カラーをのせずに木材本来の色味を出すことでウッドバインディングを巻いたように見える、ナチュラルバインディングを施しています。
ボルトオン構造からセットネックへ。
ボルトオンの場合、ネックをねじ止めするためにボディをネックの下にある程度伸ばす必要があるため、ハイポジションを弾く際にジョイント部分の大きい出っ張りがストレスになりますが、セットネックにすることでジョイント部をさらに削り込むことができ、ハイポジションにスムーズにアクセスすることが出来ます。
ジョイント部分のカスタムは弊社の中でも人気で、セットネック以外にもボルトオンのままブッシュタイプにして角を丸く削ることもできるのでハイポジションの演奏性を上げたい方におすすめです。
さらにトップ・ボディはウレタングロスの艶ありの仕上げですが、ネックはヒール部分から艶なし仕上げに切り替わっており、さらさらとした手触りでスムーズに移動ができます。
ヘッドシェイプは弊社のベースモデル「Prime Edge」のヘッドを基に製作しました。
角度付きのヘッドになっており、先ほどのアーチトップやセットネックも含め、サウンドや構造的はレスポールを意識された仕様となっています。
スケールは648mmスケールから低音弦側に2フレット分伸ばした、1音下げのスケールになっています。
スケール自体を伸ばすことで、ダウンチューニングの際にチューニングを変えることなく、カポ移動だけで半音、1音下げに対応することが出来ます。
チューニングの手間だけでなく、弦を緩めることで発生するテンションの差やびびり、ポジションのずれ、弦高が下げれないなどのデメリットを解消することができ、特にフロイドローズなどのチューニング精度が高く、弦交換やチューニング方法が複雑なブリッジを使用されている方にとてもおすすめのカスタムです。ダウンチューニングにストレスを感じている方はぜひ参考にしてみてください。
指板Rは、ヘッド側から指板エンドにかけてカーブが緩やかになっていくコニカルラディアスになっており、シビアなセッティングにもバッチリ対応できます。
ピックアップはフロントリアに弊社のL(x)HB、センターにL(x)STが搭載されています。
コントロールもカスタムされており、ボリューム+トーン+5Way SW+2つのミニスイッチはフロントリアのハムバッカーのタップスイッチに。
5Way SWの組み合わせは①フロント ②フロント+センター ③センター ④センター+リア ⑤リアなので、①⑤の時にタップすればシングルとして使用することが出来ます。
さらにトーンノブはフロントのON/OFFスイッチになっているので、ONにした状態で④⑤を選択すると④フロント+センター+リアの全鳴らし ⑤フロント+リア どちらもタップの組み合わせが可能でSSH、HSH、SSSまで組み合わせが自在です。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
木材・カラー・塗装のカスタムで理想のビジュアルに、ジョイント・スケール・指板Rのカスタムで演奏性を上げ、コントロールのカスタムで幅広いサウンドを出すことができる。そんな一本ですべてに対応できるギターに仕上がりました。
こちらのモデルはYoutubeでも紹介しているので是非チェックしてみてください!