ベースのコントロールを解説

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こんにちは、Sago NMG工房です。

今回のブログは基本に立ち返って、ベースのコントロール部を解説します。
音作りや演奏性に直結するところなので、実践的なところも踏まえて解説します。

1.ボリューム、バランサー、パッシブトーン

ボリュームはフルを基本として、音が大きい時に音量を下げるのに絞ったり、ライブのMC中など不要な音が出ないようにゼロにするなどの使い方が一般的です。

ジャズベースのようにピックアップが2つある場合、それぞれのピックアップの音量を個別に調整するのにボリュームが搭載されています。

この2ボリューム仕様の場合、音量調整する際は当然ですが、2つのコントロールノブを操作する必要があります。
例えばリアPUの音量を下げ、フロントPU寄りに音作りした際には、任意のバランスを保ちながら音量を調整するには2つのコントロールノブを動かす必要があり、少々難しいです。

そこでバランサーによってフロントPU・リアPUのバランスを整え、音量はマスターボリュームで一括管理することで、音作り、音量調整がしやすくなります。
SagoのConcept ModelのOveやPrime Edge、Ridill、またMINAさんのアーティストモデルのDullahanなどはこのマスターボリューム・バランサーのコントロールを採用しています。

パッシブトーンはフルの状態を基本とし、絞っていくことで高音域が抑えられます。
丸い音を出したい、新品のベース弦のぎらつく感じが気になる際などはトーンを調整して、音質を整えていきます。

2.Sagoオリジナルプリアンプ

アクティブタイプのベースにはSagoのベース用のプリアンプ(アクティブサーキット)を搭載しています。

プリアンプは2 Band EQ (Low / High)と

4Band EQ (Low / Low-Mid / High-Mid / High)の2種類をご用意しています。

サウンドの特徴としてはオーディオライクで、ブースト・カットが素直に効きます。
プリアンプそのものによる味付けを目的としていません。

以下は2Band EQのプリアンプのブーストなし、ブーストありをアナライザーで比較しています。
Sago Ove5にて5弦のLow-B〜1弦の21フレットまで満遍なく鳴らしています。

◾️ブーストなし

◾️ブーストあり

ブーストすることで山のカタチが同じままブーストした帯域(Low / High)が盛り上がっています。

また以下のショート動画にてOve4をスラップ奏法で演奏して音の違いを確認できます。

山のカタチが変化している訳ではありませんので、改めてプリアンプによる音色、キャラクターの変化を目的にはしていません。

そのためサウンドに大きく関わる木材やピックアップのキャラクターをそのまま活かすことができます。
オーディオライクな特性を持っていることから、Sago製ではないピックアップとも相性がいいです。

またSagoのアクティブサーキットは通すだけでパワー感があり、イコライジングはせずともフラットの状態で使うアーティストもいます。

ちなみに4 Band EQ、つまみが多くてなんだか難しそう、、なんてと思うかもしれませんが、使い方のコツとして

1.Lowで4弦、5弦のローフレット側のベースらしい低音がしっかり鳴るよう調整
2.Highでピッキングのタッチ、キレの具合を調整
3. Low-Mid、High-Midによって音抜け、音の押し出し感を調整

すると分かりやすいと思います!

なおSagoのConcept Model: Oveなどのモデルは後から電装系のカスタムができるよう、ザグリは広めにとっております。


コントロールノブがたくさんボディに載るのが気になる場合にはスタックノブと言って2段でコントロールできる仕様でオーダー可能なので、使い勝手のいいコントロールレイアウトをご相談頂けますよ!

3.パラレル、シリーズ、コイルタップ

ピックアップの接続を変更することで、サウンドキャラクターを変えることができます。

例えばStem Ove4の場合、一般的なジャズベースと同じパラレル接続を基本として、ミニスイッチを上にあげるとシリーズ接続に変更することができます。

シリーズはパラレルに比べると出力が上がり、低音が暑くなり、高音は少し抑えられなだらかな音色になります。

この性質を利用してブースター的な活用方法も考えられますが、楽曲や奏法に応じてキャラクターを変化させるツールとして捉えた方がより正確だと考えます。
例えばパッシブの5弦ベースでLow-B弦を多用するシーンではシリーズにして低音域を強調したり、スラップを多用する楽曲ではシングルコイルらしい歯切れを活かすためにパラレルにするなどが挙げられます

このパラレル/シリーズの切り替えはSeed Dullahanのようにピックアップ2基で用いたり、

こちらのDefiのように1つのハムバッカーPU内で接続を変えることもできます。

コイルタップはハムバッカーピックアップにて、2つのコイルのうち、片側をキャンセルすることでシングルコイルのような音を出すことができます。

こちらのClassic Style J4ではハムバッカーPUを搭載していますが、トーンノブを引っ張ることによりコイルタップし、本来のジャズベースのような歯切れのあるサウンドで演奏できます。

4.まとめ

ベースの電装系、コントロールの基本的なところを解説しました。

演奏性を自分好みにできるのもオーダーメイドならではのメリットなので、このブログをヒントにコントロール部にこだわってみてください。

「Sago」は2004年に創立した、ギターメーカーです。
エレキギター・ベースを基本に、スタンダードなモデルや弊社プロデュースのモデル、フルオーダーまで幅広く製作をしています。
豊富なアイデアと技術で、お客様の理想の一本を製作させていただきます。

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