ネック交換・製作で理想のネックを作ろう！
最終更新日: 公開日: オーダーメイド参考
こんにちは、Sago NMG工房です。
Sagoではリフレットやリフィニッシュ、ピックアップ交換など、エレキギター・ベースのリペア・メンテナンスを総称してカスタムを受付しています。
今回ブログで紹介するのは、楽器メーカーらしいカスタムであるネック製作です。
Sagoモデル、他社モデルに関わらずお手持ちのギター・ベースに合わせてネックを製作することができるので、ぜひお悩みに合わせてカスタムしてみてください。
1.トラスロッドの調整で解消できない場合
長らく演奏していたギター・ベースのネックが反ったり、ねじれてしまい、トラスロッドの調整でもどうにもならない、新しくネックを作ることで解消できます。
永田さんに長らくお使い頂いているOve5は演奏性の向上を目的に新しくネックを作り替えたことで、シビアなセッティングにも微細に答えられるようになりました。
2.ネックの材質を変えたい
ネックはプリアンプ、ボディはパワーアンプと例えられるように、ネックによってサウンドキャラクターは大きく変わります。
弊社のオーダーメイドと同様に豊富な木材の中から自由に選ぶことができるので、ご希望の材をご相談ください。
ハードメイプル、サーモウッド、カーボンで音をギター・ベースで比較しています↓
また和材とライトサーモメイプルを5弦ベースで比較しています↓
素材を変えることによる音作りは重要と考えています。
イコライジングしたとしても素材特有の音の質感を同じように再現できる訳ではありませんので、ぜひこだわってみましょう。
3.グリップシェイプを自分好みに
持ち替えや新しく楽器を購入した際に、演奏性に大きく関わるネックグリップ。
馴染みのあるシェイプから少しでも太い・細いだけで違和感がすごくて弾きにくい。けど市販品で自分に合うネックが見つからないという方に、弊社のカスタムグリップがおすすめです。
・プレジションベースの見た目・音は好きだけどゴツめのネックが苦手で、ジャズベースのような細身のネックにしたい。
・頻繁に持ち替えをするから、持っている楽器と同じグリップシェイプに合わせたい。
などなどネックの幅や厚みをご希望に合わせてカスタムすることができます。
こちらのNovelbrightのギタリスト沖聡次郎さんのモデル「Shinra」では、ご本人の低音につながる音にしたいというオーダーから、ジャズマスターのボディ形状を基準としながら、ネックは通常のジャズマスターに比べかなり厚みのあるグリップになっています。
このように演奏性だけでなく、音作りの面でのアプローチも可能です。
4.フレットを新しくする
ビビりや音詰まりをフレットの擦り合わせで解消できることもありますが、フレットのすり減り具合によっては擦り合わせだけではどうにもならないケースもあります。
ポジション毎にすり減り方がバラバラだったフレットが一新されると、ビビリや音の詰りが解消されます。
またSagoではフレットの素材として、ニッケルとステンレスを用意しています。
ニッケルを基準として、ステンレスは耐久性があり、ネックが擦り減りにくく、錆びにくいのが特徴です。
またステンレスの方が音は硬い傾向にあります。
さらに定番の牛骨や、押弦と開放弦の差が少ないブラス、カーボンナットなど、ナット素材のカスタムも可能です。
フレット交換・指板修正も行っていますので、ネック交換するほどではないけど、フレットの擦り減りや指板のえぐれが気になるという方はこちらもチェックしてみてください。
5.ビジュアルを追求したい
指板材やポジションマーク、インレイなどによって見た目の印象が大きく変わります。
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ピンクアイボリー -
ココボロ -
バーズアイメイプル -
ローズウッド
バインディングを巻いたり、ポジションマークやインレイにオリジナルデザインを取り入れることも可能です。
弊社では、サイドポジションマークにルミンレイを採用しています。
ルミンレイは光を吸収し、暗いところで光る特徴があり、ライブの暗い演出や暗転の際にも見失うことなくポジションを抑えることができます。
6.ダウンチューニングをするなら
ダウンチューニングを頻繁にするという方には、フレット伸ばし(半音～2音半下げスケール)がおすすめです。
0フレットからさらに低音側にフレットを伸ばすことで、フォームを変えることなく低音側へ音域を広げることができます。
2音半下げであれば、7弦ギターと同じLow-Bまでの音域を出すことができ、カポ移動によって簡単にレギュラーチューニング↔ダウンチューニングと切り替えることができます。
さらに弦を緩めるダウンチューニングの際に発生してしまう
・弦のテンションの差による違和感
・音程感がなくなる
・ポジションマークがずれる
・シビアなセッティングができない
などのデメリットをまるっと解消することができます。
↓詳しくはこちらで解説しています。
スピッツのベーシスト 田村さんのモデルで、実際に半音下げ用のネックを製作しました。
ネックが伸びることで弦のテンションが上がったり、伸びたネックに合わせた演奏を練習する必要がありますが、自由な発想で、新しい演奏スタイルを手に入れて欲しいです。
7.まとめ
ネックを新しく作る、というだけでも様々な理由があります。
鶴の神田さんからはKanderbirdの一号機が完成した当初、ネックとボディの密着度をさらに上げたいということで、ネックを新しく作り変えたことがあります。
演奏性はもちろん、サウンド、ビジュアルにも大きく影響するネックを今一度見直してみませんか？
ネックでお困りのことがございましたら、ぜひSagoへお問い合わせください。
「Sago」は2004年に創立した、ギターメーカーです。
エレキギター・ベースを基本に、スタンダードなモデルや弊社プロデュースのモデル、フルオーダーまで幅広く製作をしています。
豊富なアイデアと技術で、お客様の理想の一本を製作させていただきます。
