佐藤タイジ×ATENOTE×Sago!能登ヒバから生まれた「エクスカリバーV」を紹介
最終更新日: 公開日: ベースモデル
こんにちは、Sago nmg工房です。
今回は、能登ヒバ楽器プロジェクト【ATENOTE】の企画で完成した、ギタリスト佐藤タイジさんのモデル
「エクスカリバーV」について紹介していきます!
今回のギター製作は、
佐藤タイジ×ATENOTE×Sagoのコラボレーションによって実現しました。
そしてこのギター、実は通常の楽器製作とは少し違います。
なんと、ギターに使用する木を山で伐採するところから製作がスタートしました。

左:佐藤タイジさん 右:Sago高山
後ろに写っている大きな木が、今回使用した樹齢108年の能登ヒバです。
ブログで詳しく解説していきます。
1.ATENOTEとは?
まず今回の企画である「ATENOTE」について簡単にご紹介します。
ATENOTEは、石川県の県木でもある「能登ヒバ(アテ)」を楽器に活用し、人と自然をつなぐ地域材活性化プロジェクトです。国内木材の需要低下や林業の後継者不足など、里山が抱えている問題にも目を向けながら、さまざまな楽器メーカーと協力して能登ヒバの新しい可能性を広げています。
ATENOTE公式HPでは、このように紹介されています。
ATENOTEは能登ヒバ(別名:档/アテ)を使用して楽器をつくり、“人”と“自然”をつなぐ地域材活性化プロジェクトです。
引用:https://atenote.com/
能登ヒバを産出する里山は、人と自然が長い年月をかけて親しく寄り添い、築き上げた財産です。
しかし近年の国内産木材需要の低下や後継者不足によって、里山の豊かな循環に大きな乱れが生まれ始めています。
この先の未来も自然とひとつとなって歩み続けるために、ATENOTEは様々な楽器メーカーと協力し、清らかな里山の音を世界に響かせます。
ATENOTEでは単に能登ヒバを使った楽器を販売するのではなく、楽器メーカーに木材としての能登ヒバを提案し、その特性を検証しながら新しい価値を作っていくことを目的としています。
そして今回、このATENOTEの企画を通じて佐藤タイジさんと出会いました。
2.ギター製作は、能登ヒバを伐採するところから
今回のギターづくりは、なんと実際にタイジさんとSagoの高山が一緒に山へ入り、能登ヒバを伐採するところから始まりました。
Sagoでは以前から、
「新しい楽器の先に新しい音楽があり、その先に感動がある」
という思いを持って楽器を製作してきました。
演奏する人の手に新しい楽器が渡り、そこから新しい音楽が生まれる。
そして、その音楽を聴いた人の心が動く。
そう考えると、楽器はある意味で「感動の原点」なのではないかと思っています。
しかしATENOTEの活動を通じ、フルタニランバー株式会社の皆様と出会ったことで、その「原点」について改めて考えさせられることになりました。
3.楽器になる前にも、たくさんの人がいる
普段Sagoの工房に木材が届いた時点では、楽器サイズに製材されていたり、厚みを合わせて加工をされているものが多いです。
しかし当然ですが、その木材にもそれまでの長い時間があります。
木が育つ山があり、その山を管理する人がいて、木を伐採する人がいる。
そして伐採された木を製材し、乾燥させ、ようやく楽器メーカーのもとへ木材として届きます。
今回、実際にその山に入り、伐採の現場に立ち会ったことで、
「感動の原点は、もっと前から始まっているんだ」
ということを強く感じました。
普段製材された木材達を使用している我々が見たことが無い景色でした。
今回のATENOTE企画は、私たちSagoにとっても、とても大きな経験となりました。
4.伐採した能登ヒバがSago工房へ
伐採した能登ヒバは、その後フルタニランバー株式会社の手によって製材・乾燥が行われ、楽器に使用できる木材となってSago工房へやってきました。
そして木材が到着したタイミングで、タイジさんにもSago工房へお越しいただきました。
実際の能登ヒバを見ながら、
「どの部分をこのギターに使うのか」
「どんな形のギターにするのか」
「どのような仕様がタイジさんにとって使いやすいのか」
など、一つひとつ相談しながら仕様を決めていきます。
その様子はYouTubeでも公開していますので、ぜひこちらもご覧ください!
5.エクスカリバーV
そして完成したのが、
「エクスカリバーV」
です!

伐採した能登ヒバの上に立ち、エクスカリバーVを抱えるタイジさん

6.能登ヒバの木目をそのまま見せるデザイン
まず目を引くのが、ボディ全面に広がる能登ヒバの木目です。
せっかく能登ヒバを使用するのであれば、その木の表情をできるだけ見せたい。
そこで今回は、あえてピックガードを付けないデザインを選択しました。
カラーについても着色は行わず、ナチュラルカラーに。
能登ヒバ本来の色や木目をそのまま生かした仕上がりになっています。

7.ネックにも「圧縮能登ヒバ」を採用
ネックにも能登ヒバを採用しています。
能登ヒバは比較的柔らかい木材のため、そのままネック材として使用するには強度面で少し不安があります。そこで使用しているのが、「圧縮加工を施した能登ヒバ」です。
木材を圧縮することで、通常の能登ヒバよりも硬く、強い材へと変化させることができます。
ボディやネックだけではなく細かな部分にも能登ヒバを使用しています。
エスカッション、トラスロッドカバー、バックパネルなども能登ヒバで製作しました。

8.プレイスタイルに合わせた仕様
実際にタイジさんがステージで演奏することを考え、操作性についても細かく打ち合わせを行いました。
例えばトグルスイッチ。
演奏中に手が当たってしまわないように、通常のVタイプとは位置関係を変えながら設計しています。
コントロールも非常にシンプルな、2Vol仕様。
余計な操作を必要とせず、ライブ中でも直感的に扱うことのできる仕様になっています。
さらに塗装にはオールラッカー仕上げを採用。
一見すると非常にシンプルなナチュラルカラーのVですが、細部までタイジさんのこだわりが詰まった一本です。

8.選定材を使用したオーダー予約開始!
今回実際に山に入って伐採、そして工房にてタイジさんに選定いただいた材でのオーダー受注を開始しました!
https://www.reodell.com/SHOP/sag948.html
是非、この機会に美しい能登ヒバのエクスカリバーVをご堪能ください!

「Sago」は2004年に創立した、ギターメーカーです。
エレキギター・ベースを基本に、スタンダードなモデルや弊社プロデュースのモデル、フルオーダーまで幅広く製作をしています。
豊富なアイデアと技術で、お客様の理想の一本を製作させていただきます。