Style JM Bass 特集

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こんにちは。

先日のYOKOHAMA MUSIC STYLEでも
大反響いただきましたJM Bass。

ギターのジャズマスターでは
独特のクリスピーなサウンドと、
左右非対称のスマートなルックスが多くの
ギターファンを虜にしているのが分かります。

今回紹介するStyle JM Bass
Classic Style Seriesとして、
新たに仲間入りしました。

詳しく解説します。

1.Classic Style JM Bassとは?

Classic Style Seriesとは
ストラトタイプやジャズベースタイプなど、
オーソドックスなスタイルのギター・ベースを
Sagoの解釈で制作したモデルです。

当初Sagoではオリジナルモデルを中心に
制作していましたが、サーモウッド
初めて楽器に取り入れた際、
お取り扱い頂いている楽器店様より、

「オーソドックスなスタイルのギター・ベースで
サーモウッドによる違いを体感したい。」

とご要望頂き、製作を進めてきました。

JM Bassとはジャズマスターベースということで、
フェンダー社のジャズマスターのフォルムを元に、
Sagoでベース用にデザインしました。

2.ボディ形状

JMタイプのあのボディ形状が、
JMタイプを好んで使うギタリストの
魅力に感じるポイントであると考えます。

左右非対称の独特のフォルムですが、
ホーンを少し伸ばすことで、
ストラップをつけて構えた際の
バランス向上につながっています。

またカッタウェイも広めに確保することで、
ハイポジションでのプレーも良好ですよ。

このボディ形状はスピッツ:田村さん
Sago Custom Order Model

ハンブレッターズのでらしさん
でらしCustomと同じ形状です。

なお、お二人のモデルは20フレットであるのに対して、
JM BassはSagoのレギュラーモデルに合わせて
21フレットです。

3.軽量ペグ

ペグはOveやでらしCustomと同じく
Gotoh製GB528を採用しております。

Style J4やStyle Pのペグと比べると
一回り小さく軽量で、
チューニングの精度もよいため、
安心感があります。

4.ピックアップ

このモデルに搭載しているPU、
気になりませんか?

プレシジョンタイプベースのPUを
2機搭載していますが、
このL(x) Custom PUでは
ピックアップのコイルを斜めに配置しています。
その結果ポールピースがベース弦に対して斜めに。

以前アーティスト様のモデルにて
搭載したものが好評だったので、
本機で採用しました。

スプリットタイプが2機あることで、
プレシジョンタイプらしいサウンドながら、
よりパワフルなサウンドが得られます。

ポールピースを斜めに配置することで、
立体的なベースサウンドに。

このような新しい発想でピックアップを
開発出来ているのはレーザー加工機のおかげです。

ピックアップのボビンをSago工房内でデザイン、
レーザーカットすることができます。
2つのコイルを結合している台形の
パーツもレーザー加工で製作しました。

レーザー加工によりSSピックアップや、


高音弦側は並列で、低音弦側に向かうにつれて
スラントする
Sagoの新しいアイディアのPU

を開発することができました。

ちなみにピックアップのカバーは
ギターのジャズマスター用の穴なしに、
ポールピースの位置に合うよう
レーザー加工しています。

5.木材

ボディ:アルダー
ネック:ライトサーモメイプル
指板:ローズウッド

Style JやStyle Pと
同じ木材構成を基本にしています。

王道的なフェンダースタイルの木材選定ですか、
ネック材のライトサーモメイプルが注目ポイントです。

Sagoではすっかりお馴染みのサーモウッドですが、
サーモ処理の適度な度合いにすることで、
木材本来の鳴りとサーモウッド特有の
角の取れた感じがちょうどいいバランスになります。

サーモウッドは木材を強制的に乾燥させており、
余計な水分やセルロースがなくなることで、
温度・湿度の激しい日本のような環境でも
ネックが曲がりにくくなります。

ネックコンディションの維持に適していることから、
長らくオススメさせて頂いているマテリアルです。

よりサーモ処理の度合いを濃くした
ダークサーモメイプルを使う場合もありますし、

タイトなサウンドが狙いなら
ノンサーモのハードメイプルを使う場合もあります。

ボディ材や指板材とのマッチングも考慮して、
提案させて頂きますので、
木材のことはよく分からない
という方はぜひお気軽にご相談ください!

6.コントロール

コントロール部はジャズベースタイプと
同じくフロントボリューム、
リアボリューム、マスタートーン

という構成です。

まだ確定のスペックという訳ではありませんので、
ジャズマスタータイプらしく、
PUの切替はトグルスイッチにするなど
いろいろとイメージしていますよ。

7.サウンド

実際のサウンドはYouTubeからご覧頂けます。

ぜひチェックしてみてください。

8.まとめ

まだ一部の仕様が確定していませんが、
Classic Style JM Bass
新たなラインナップとして加わりました。

お客様のオーダーやアイディアから、原点へ立ち返り、
Sagoのモデルとしてアップデートすることは
カスタムオーダーで製作している
楽器工房の醍醐味であります。

みなさまからの新しいアイディア、
お待ちしてますので、ぜひオーダーの際、
聞かせてくださいね。