ファンドフレットモデル特集 ベース編

最終更新日:  公開日:



こんにちは!

Sagoはオーダーメイドでギター・ベースを
作る楽器工房ですが、扇形にフレットが打ってある
ファンドフレットはご存知でしょうか?

今回はファンドフレットの仕様でベースの
オーダーに関して、Blogで詳しく解説します。

1.ファンドフレットとは?

ファンドフレットとは指板上のフレットを
扇形に配置し、各弦の太さに応じて
最適なスケールへと調整する設計のことです。

個々のベース弦ごとに適切なテンションと
なることで、クリアかつ均一なサウンドを
鳴らすことが出来ます。

Sagoのファンドフレットの基本設計は


1弦:32inch(ショートスケール)
5弦:35inch(スーパーロングスケール)


2~4弦は、1弦の32inchから0.75inchずつプラスされ、

2弦:32.75inch
3弦:33.5inch
4弦:34.25inch

です。

このスケールを元にヘッドシェイプ、
ボディの形状やナット幅、
ブリッジの弦間ピッチなどを決めています。

また7フレットを扇型の中央にしています。

ちなみにこのようなマルチスケールの元祖は
グランドピアノです。
弦の長さが異なり、低音側から高音側まで
理想的なバランスで鳴らすためにあの形で楽器として完成したのです。

2.ブリッジ

現行モデルではHip Shot製の
セパレートブリッジを採用しています。

ファンドフレットモデルでは
セパレートタイプのブリッジを採用することで、
弦間ピッチを微調整することができます。

ナット幅・弦間ピッチは通常のモデルと同じく

【ナット幅】
4弦モデル:38mm(ジャズベースタイプ)
5弦モデル:45mm(5弦ベース共通)

【玄関ピッチ】
4弦モデル:19inch
5弦モデル:18inch

にしています。

弦間ピッチはベースの場合、
ベース弦の中心で合わせていますが、
セパレートタイプのブリッジであれば、
玄関合わせにすることも可能です。

なおナット幅や弦間ピッチはファンドフレットにおいて
設計の重要ポイントになりますので、
慎重にオーダーを進めていく必要があります。

3.ピックアップ

サウンドキャラクターを決める重要なピックアップ。

Sagoではファンドフレットモデルでも
これまでに様々なピックアップを製作してきました。

SS (Single Soap Bar)

EP (Equalized Pole Piece)

バータイプのハムバッカー

など、通常のモデルから
ファンドフレット用にアレンジして
設計しています。

ファンドフレットの仕様や、
弦間ピッチによって、
ポールピースの位置を微調整したり、
ピックアップをナナメに配置することにより、
部材やレシピを変える必要があります。

ファンドフレットモデル用に
5弦バータイプのハムバッカーを製作する場合には、
通常の6弦ベースのバータイプポールピースを転用しています。

またナナメに配置することにより、
同じターン数でも通常のマグネットに比べて、
長くワイヤーを巻くことになるので、
出力が過度に大きくならないよう、
巻き数を調整しています。

そのため、ファンドフレットモデルのPUは
ほぼワンオフの状態で製作を続けています。

4.ファンドフレットにより値段が上がるポイント

・基本設計(ヘッド・ボディシェイプ、ピックガード)
・ピックアップの配置、コントロール
・フレット打ち(Rが1フレットずつ異なるため)

また細かいところを挙げると、ナット幅、ブリッジの幅が
レギュラースペックと変わる場合には、
ファンドフレットの形状そのものを見直す必要があり、
オリジナルファンドフレットとして設計する必要があります。

既存モデルの設計でいいのか、
カスタムが必要なのかによっても
金額は変わってきます。

ファンドフレットの形状やスケールを
変えたい場合にも、それに付随して色々と
変更点が出てくる可能性がありますので
詳しくはSagoのLINEでご相談ください。

5.製作実績

ファンドフレットを採用したモデルをいくつかご紹介します!

まずはアーティストモデルでもあるDerashi Custom

Ove5

Defi Ikebe Original Fand Fret

他にも様々なモデルをファンドフレットで製作してきましたよ。

6.サウンド

最近製作させて頂いたファンドフレットのオリジナルモデル。

こちらはバータイプのハムバッカーPUでパラレル、
シリーズ、コイルタップした時の音を
聴き比べできます。

各弦バランス良く鳴りつつ、
パワフルさも兼ね備えております。

7.まとめ

ファンドフレットというと、
ヘビーなジャンルや特殊な
イメージがあるかと思いますが、
Derashi Customのように
ギターロックやポップスにもバッチリ合います。

またSago Concept Model: Prime Edgeを
ファンドフレットモデルとして
新たに設計し直しています。
完成したら、またBlogで紹介します。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。