7弦ギター用カーボンネック登場
最終更新日: 公開日: ギターモデル
Sagoのカーボンネックの新ラインナップに7弦ギターが登場しました!
4弦ベース、6弦ギターに続き、ご要望の多かった7弦ギター。今回は7弦の仕様をメインに解説していきたいと思います。
↑Sagoのカーボンネックの特徴、全ラインナップはこちらで解説しています。
7弦カーボンの基本仕様
・スケール:648mm
・指板R:16inch
・フレット数:24F
7弦カーボンネックはSago Ymirのネックを基に設計しており、テクニカルな演奏向けの仕様となっています。
フレットはステンレスのJESCAR #57110を採用。ジャンボフレットと呼ばれる幅と高さが大きいフレットで、指板に触れにくくなることでチョーキングがしやすく、タッピングの発音が良くなります。
弊社のカーボンネックにはプレイヤーのプレイスタイルを考慮し、それぞれの好みに対応できるよう、トラスロッドをあえて仕込んでおり、ストレートや順反り気味など自分のベストな状態に微調整することができます。
カーボンネックの一度セッティングしたコンディションを維持し続けるという特徴と組み合わさることで、シビアなセッティングでもベストなネックの状態を保つことが出来ます。
なおサイドポジションにはルミンレイを採用。
光を吸収し、暗い時に光るので、ステージで薄暗いシーンでの視野性は抜群です。
サウンド
気になるのはやはりサウンド。
Ymir7 Reguilar Spec.(ライトサーモメイプルネック・リッチライト指板)とYmir7 Carbon Neck Custom (カーボンネック・指板)を弾き比べしました。
※今回の比較はネックの差し替えではなく、同じスペックのボディ(メイプルトップ・バスウッドバック)、ピックアップでの比較です。
6弦ギター(Sonia)の際の比較では、ネック材では定番のハードメイプルやSagoお馴染みのライトサーモメイプルと比べてそこまで違いがないようにも思われました。
しかし7弦ギターは弦が1本増えることにより、ネックの質量が増えます。
それにより、マテリアルによるサウンドの違いは6弦の時より分かりやすく表れています。
カーボンは木材と比べてフラットな印象で、均一に鳴る傾向にあります。
7弦ギターにおけるローエンド(Low-B弦)のサウンドについてはライトサーモメイプルに比べるとスッキリしています。ギターらしい豊かな低音、厚みはネックがその一因となり、木材のネックの方がそのイメージに近いサウンドにはなるでしょう。
一方、7弦ギターを使うギタリストはギターアンプやエフェクトペダル、シールドやピックアップなど、ギターの機材トータルで音作りにこだわる方が多い印象です。その中で、カーボンネックの7弦ギターは素直でローエンドがスッキリしている。と言うことは、より緻密に音作りをする際にコントロールがしやすいと言えます。
Low-Bのサウンドに迫力を持たせつつ、タイトに重低音鳴らしたい場合にカーボンは有効なのではないでしょうか?
バスウッドのようにあえて木材自体に特性を持たせないマテリアル選定をすることで、他のパーツ(ピックアップやギター弦)、アンプやエフェクトペダルのキャラクターに重点を置いた音作りができます。
ビジュアル
レーシングカーのような洗練されたカーボンのルックスも魅力の一つです。
カーボンネックのモデルをこれまでに制作していて感じたことは、どのようなカラーに合わせてもマッチするということです。
なおカーボンネックは6弦、7弦共にどのモデルでも搭載が可能です。
なおネックの仕様を固定しているため、カーボンネックのオーダーの際にギター・ベースの仕様に関してご相談させていただく場合があります。
まとめ
ベース4弦、ギター6弦に続き、ラインナップに追加されたギター7弦。
これからもカーボンネックのラインナップを充実させていけるよう、開発を進めていきますので、今後もチェックをよろしくお願いします!
「Sago」は2004年に創立した、ギターメーカーです。
エレキギター・ベースを基本に、スタンダードなモデルや弊社プロデュースのモデル、フルオーダーまで幅広く製作をしています。
豊富なアイデアと技術で、お客様の理想の一本を製作させていただきます。