特殊なアートでギターを塗装してみたよ【アルコールインクアート】
アルコールインクアートは、アルコールインクを垂らして広げたり色を重ねたりすることで絵や模様を描くアート手法です。
偶然できる柄や色のにじみなどはとても幻想的で目が惹きつけられるような魅力があります。
今回はそんなアルコールインクアートを、ベースに塗装してみたので皆さんに紹介していきたいと思います。
なおこの塗装方法も可能になりましたので、気になった方はぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!
↓動画でも製作の様子を紹介しています!
まずはサンプル製作
初めてのインクアートということで、まずはサンプル作りから始めました。
色をたくさん入れたものを作りたいと思い、出来上がったのがこちらのサンプル。
最初は「色やラメを入れる」という課題だけで製作していましたが、ステンドグラスのような色合いと模様に仕上がりました。
ちなみに塗料の種類はギター・ベースに使われるものを応用して使用しています!
なので正確にはアルコールインクアート風になるんですが、手順や柄の出し方などは同じです。
そして次に製作したのがこちら。
シースルーのブラックを吹いた後、金と銀で柄を付けています。
アルコールインクアートではよく金が特徴的に使われているので、それを意識して塗装をしました。イメージは大理石のような柄でしたが、和の雰囲気が強い雲?のような印象になっていますね。
このサンプルたちを高山社長やスタッフに見てもらったところ、1枚目のステンドグラスのような塗装を次のショーモデルとして製作してみよう。という話になり、ベースに塗装することが決まりました!
ベースに塗装していく!
今回塗装したのは、SagoのOveの5弦モデル。
下地に白を吹き、その上からカラーを垂らしていきます。
メインの青を大きく広げてからその他のカラーを追加し、
さらにカラーの中にも金色を混ぜて伸ばしていきます。
後で黒のバーストを上から塗装するので、バーストも含め緑・黄色・赤がどれくらい見えるようにするのかをすごく意識して、カラーの割合を決めました。
完成したカラー
そして出来上がったモデルがこちら。
角度によって、カラーに混ぜた金色がギラッと光り、いいアクセントになっています。
楽器としては初の塗装でしたが、意識したカラーの見え方や割合など、とてもうまくできたと思います。
さらにOveモデルは特にピックアップ周りにザグリが無く、コントロールのザグリも裏側にあるので、ピックアップを透明のアクリルにして隠すことなくカラーを見せることが出来ました。
ヘッドには、2つ目のサンプルの方法で塗装をしました。
この柄、とてもお気に入りです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
個人的にはアルコールインクアート風塗装は、カラーを入れたい部分の自由度が高いので、全体へのデザインはもちろん、ボディの一部分だけド派手なカラーを入れるなど、様々な可能性を秘めている塗装だなと思いました。
これからもたくさんのアイデアで、この塗装方法を活かしたカラーにチャレンジしていきたいです。
Stemブランドでこの塗装を施した、Soniaモデルを販売しています!
最後までご覧いただきありがとうございました!
「Sago」は2004年に創立した、ギターメーカーです。
エレキギター・ベースを基本に、スタンダードなモデルや弊社プロデュースのモデル、フルオーダーまで幅広く製作をしています。
豊富なアイデアと技術で、お客様の理想の一本を製作させていただきます。