5弦ベースを10種類比較してみた!アルダー・和材・特殊ピックアップ

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こんにちは、SagoNMG工房です。

今回のブログでは、
ジャズベースタイプ10種類比較に引き続き

Sagoのオーダーでも過半数を占める
5弦ベースを10種類弾き比べしてみましたので
それぞれ解説していきたいと思います!

今回比較するモデルはこちら。

  • Sago Classic Style J5
  • Sago Ove5 Reguilar Spec.
  • Sago Ove5 栗ボディ・板谷楓ネック
  • Sago Ove5 赤樫ネック・手違い紫檀指板
  • Sago Prime Edge5 (LPSP)
  • Sago Classic Style P5 Custom (BL5L)
  • Sago Defi5 Custom
  • Classic Style JM Bass5
  • Sago Aldila5 
  • Ximera Arxi5

1. Sago Classic Style J5

Classic Style J4の仕様を
そのまま5弦ベースにしたモデル。

レギュラースペックでは環境変化に強く、
角の取れたサウンドが特徴の
サーモウッドネックを採用していますが、
本モデルはサーモではない
ハードメイプルをネック材に採用しています。

Sagoのレシピで巻いた
ジャズベースタイプのL(x) BJ5の
ピックアップを搭載した
Classic Style J5はジャズベースらしい
歯切れの良さとLow-B弦の
素直な鳴りが特徴です。

アルダーボディ、インドローズ指板と
マテリアルはジャズベースタイプの
定番のものを採用。

以降で紹介するモデルは
ほとんどがアクティブタイプなのに対し、
本モデルはパッシブです。

アクティブタイプのベースが
苦手という方にぜひ試してほしいです。

このClassic Style J5のサウンドを
基準に以降のモデルについて解説します。

2. Sago Ove5

Sago Concept Modelの
Oveの5弦ver.

Oveはジャズベースを進化させたモデルを
コンセプトとしており、
Classic Style J5と違うポイントは

・軽量、スリムなボディ
・ピックアップ(SSPU)
・2 Band EQのアクティブタイプ
・Master Tone / Balancer

また同じ21フレット仕様ですが、
ハイポジションのアクセスが
スムーズとなるよう、カッタウェイを
広くとっており、
21フレットが実用的に使えます。

SSPUのミドルがどっしりしたサウンド、
2 Band EQによる音作りにより、
Classic Style J5よりも押し出し感があります。

Low-B弦もしっかりと
ローエンドが鳴っているのでは
ないでしょうか?

SSPUの研究を続けており、
2種類のレシピで聴き比べしている
動画もありますので、
ぜひ聴いてコメントくださいね!

3. Sago Ove5 栗ボディ・板谷楓ネック

ボディに和材の栗を採用したモデル。

ネック・指板材がどちらも
板谷楓(ジャパニーズメイプル)と
いうこともあり、「アッシュ・メイプル」
ならぬ「栗・板谷楓」です。

栗は洋材アッシュに似たニュアンスが
ありますが、アッシュほどの
ドンシャリ傾向にはなく、
明るくスッキリしたサウンドです。

板谷楓は洋材のハードメイプルと
似たようなサウンドキャラクターで
音は明るく、若干マイルドな音の印象です。

Low-B弦の鳴りはクリアで、
Reguilar Spec.のOve5に比べると
低音が強く出ている訳ではありませんが、
低音〜高音までバランス良く
鳴っている印象です。

Low-B弦のサウンドをスッキリと
聴かせたい場合に栗ボディ・板谷楓ネックは
有効的なのではないでしょうか?

5弦ベースのボディ材として
和材でオススメさせて頂いているのが栗です。

4. Sago Ove5 赤樫ネック・手違い紫檀指板

Ove5のネック材に赤樫、
指板材に手違い紫檀を採用したモデル。

赤樫は和材の中でも硬く、
5弦ベースの聴力に耐えれるほど
耐久性の面でも安心して
お使い頂ける木材です。

指板材の手違い紫檀も同じく、
5弦ベースのアタックに
必要な硬さが十分にあります。

このこともあって、
立ち上がりの速いサウンド、
メイプルとは違うアタックが特徴です。

和材の中でも洋材に近い
ガチっとしたアタックは
赤樫ならでは。

こちらのOve5はSago工房に
お越し頂きましたら試奏ができますので、
和材でオーダーをご検討されている方は
ぜひお試しください。

5. Sago Prime Edge5 New Spec. (LPSP)

NAMM SHOW Modelである
Prime Edge5。

アルダーボディ、メイプルネック、
マッカーサーエボニー指板、
と木材は定番のものを中心に構成しました。

ピックアップのLPSPは
Large Pole Piece Sprit Pickupということで、
でっかいポールピースにプレシジョンベース
のように5〜4弦、3〜1弦にスプリットして
ワイヤーを巻いています。

以前の仕様ではMMタイプのPUで、
音のインパクトは強烈でしたが、
LSPSでは音の厚みや煌びやかな
高音は似たような特性を感じつつ、
様々なジャンルで音作りがしやすいよう
バランスが向上しました。

4Band EQを活用することで、
Low-B弦の重低音をしっかり鳴らし、
スラップの際にはタッチが分かるよう
調整できます。

今回挑戦したファイヤーパターンの
ラップ塗装もあいまり、ステージ映えする
5弦ベースとしてぜひお試しして頂きたいです。

6. Sago Classic Style P5 Custom (BL5L)

Classic Style P5にジャズベースタイプの
ピックアップを搭載したカスタムモデル。

でっかいポールピースを採用していますが、
LPSPと違い、通常のジャズベース用の
ピックアップと同じく5弦〜1弦に
かけて巻いています。(BL5L)

太いサウンド、ハイエンドのシャープな鳴りは
LPSPと共通していますが、
BL5Lの方がよりタイトで、速い印象です。

また本モデルはパッシブ仕様となっており、
プリアンプを通さないため、
木材の鳴りやピックアップの特性が分かりやすいです。

ピスタチオトップのルックスも目を引きますが、
サウンドの傾向としても深さを感じるモデルです。

7. Sago Defi5 Custom

ベーシスト:MINAさんのモデル、
Dullahanを元に5弦ベース用として
設計したカスタムモデル。


そのため通常のDefiは
ミディアムスケール(33inch)のところ、
本モデルはレギュラースケール(34inch)を
採用しています。

軽量な仕上がり、メイプル指板、
24フレット仕様のPJスタイルの
本モデルは全体的にクリアな
サウンドが特徴です。

また比較動画ではPUポジションは
全てミックスの状態ですが、
フロントのプレシジョンタイプPUのみで
鳴らすとどっしりとしたサウンド。

サウンドバリエーションがあり、
軽量で取り回しがいいので、
女性ベーシストにオススメです。

8. Sago Classic Style JM Bass5

4弦ver.で好評頂いている
Classic Style JM Bassの5弦モデル。

ピックアップにはL(x) JM Bass5
ということで、プレシジョンタイプの
PUのコイルを斜めに配置して、
2基搭載しています。

フロントPUのみで鳴らすと
プレシジョンベースのような
サウンドとなるのですが、
通常のプレシジョンベースの
PUと比べると、僅かにタイトに感じます。

ミックスの状態で鳴らすと
ジャズベース的なカチッとした
アタックも感じられ、Low-Bは発音後、
ローエンドが持続するような安定感があります。

ストラップを付けた際にもバランスが良く、
ハイフレットへのアクセスも
考慮したボディ設計も注目ポイントです。

9. Sago Aldila5 1 Pickup

SagoのConceptの中でも
曲線的なフォルムが特徴のAldila。

従来のスリムなボディ設計では、
厚みのある木材から製作
することしかできなかったため、
ボディ厚を薄くする代わりに
ボディエンドをより丸みのある
形状にしました。

ネックは36inchを採用していることも
あってLow-B弦に明確なハリが感じられます。

Aldila用に新しく開発したL(x) HB5は
ハムバッカーとしての厚みを残しつつ、
落ち着きのあるサウンドに設計しました。

5弦ベースではジャズベースタイプが
ポピュラーでありますが、
ハムバッカーで厚みのあるサウンドで
Low-B弦を鳴らしたい。

また曲線的なフォルムのベースで
ステージで演奏したい方に
ぜひ試してほしいモデルです。

10. Ximera Arxi5

SagoとSonicのコラボブランドである
XimeraのArxi5。

サーモアルダーボディ、
ハードメイプルネック、
リグナムバイタ指板、
Sonic性のフルアップポッド、
セパレートブリッジ、
Jupiter Pickupsなどが組み合わさり、
創り上げられる唯一無二のコラボサウンド。

Sagoとも比べてサウンドキャラクターが
違うのは、やはり Sonic性のパーツと
ラムトニックカンパニー:竹田社長の
セットアップが大きいように感じます!

暖かい質感、立ち上がりが速いのに
粘りもあるこの不思議なサウンドこそが、
コラボブランドのXimera の大きな特徴です。

4弦のArxiの高い演奏性が
そのまま5弦ベースとなっており、
Low-B弦についてもアタックが
しっかり感じられます。

Arxiの5弦モデルが試奏できる機会が
なかなかないのですが、この比較動画で
ぜひXimeraのことも知って頂けたら幸いです。

11. まとめ

5弦ベースをテーマに10種類比較しました!

全部ではありませんが、
Sagoブランドの大部分のモデルを
一挙に聴き比べできるように
していますので、オーダーの参考に
して頂ければ幸いです。

今後もサウンドの研究を進めていきたいので、
ぜひYouTubeでコメントください!

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「Sago」は2004年に創立した、ギターメーカーです。
エレキギター・ベースを基本に、スタンダードなモデルや弊社プロデュースのモデル、フルオーダーまで幅広く製作をしています。
豊富なアイデアと技術で、お客様の理想の一本を製作させていただきます。

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