MMP#16
MMP#16のコンセプトは和材。
木材はすべて和材を使用して作り上げました。
トップ材には、朴を採用。
バール材のような材を使用したので、複雑で幻想的な杢目が現れ、低音弦側には白太が入り混じった独特な表情を持った仕上がりになりました。
材質としては硬すぎず適度な粘りがあり、本機の特徴でもある、柔らかなアタックと暖かみのあるアコースティックな鳴りを生み出しています。
日本を代表する木材でもある欅をボディ材に使用しました。
古来より建築材や家具材をはじめ、様々な場面で利用され、楽器では和太鼓の胴にも使用されます。
サウンドの特徴としては、発音のいいパリッとしたアタックと力強いミドルが魅力で、ホロウ構造の本機ではマイルド且つ芯のあるサウンドに貢献しています。
今回は銘木屋さんで直接買い付けた木目が非常に整った上杢材を贅沢にも１ピースで使用しました。
本機のウッドパーツには、栃を使用しました。
様々な美しい杢目が現われる栃ですが、今回は縮杢に加え、薄墨を流したようなスポルテッドがアクセントの材を使用することで、複雑な杢目のトップ材と調和した仕上がりになりました。
和材の中でもトップクラスの重さと硬度を持つ柞。
ローズウッドに近い特性ですが、カラッとした明るいニュアンスも含んだ独特のサウンドです。
指板には細かくフレイムの入った栃のスモールブロックインレイをあしらいました。
トップ材の朴が柔らかめの木材ということもあり、保護の意味を兼ねてウレタン塗装を採用しました。
不規則な美しい杢目の朴は、より杢目が協調されるよう、グロスで。
シンプルながら、端正な杢目の欅はマットで仕上げることで、落ち着いた風合いに仕上げました。
また、グリップもマット仕上げにすることで、サラッとした手触りになり、プレイアビリティにも貢献しています。
ボディに使用した欅ですが、弦の張力にも耐えうる十分な強度があるので、ネックにも使用いたしました。
角度付きネックということもあり、柾目取り。
ボディと同様にミドルがしっかりと出る印象ですが、柾目取りの影響もあり、タイトで抜けの良さも兼ね備えた仕上がりです。
Spec
| Body | Zelkova 欅 |
| Top | Magnolia 朴 |
| Neck | Zelkova 欅 |
| Finger Board | Distylium racemosum 柞 |
| Tuner | Gotoh SGS510 MG-T |
| Nut | Oiled Bone |
| Radius | 355mm |
| Scale | 628mm (22F) |
| Neck PU | Lx Custom Humbucker |
| Bridge PU | Lx Custom Humbucker |
| Bridge | Gotoh GE103B-T+GE101A |
| Control | 2Vol+2Tone+Toggle SW |
| Pickguard | Figured horse chestnut 栃 |
| Color | Natural |
| Finish | Body: Urethane Gloss / Back: Urethane Mat |