Thermo Wood
サーモウッドとは
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サーモウッドとは北欧フィンランドで生まれた加工技術です。
木材を無酸素の状態にて200度の高熱処理で乾燥させることにより、吸湿性が低下し高い安定性を与えることができます。
弊社は、世界で初めてサーモウッドを楽器に採用しました。
「サーモウッド処理」という技術に出会い、関心を持って使い始めたのは2008年の夏ごろでした。
たくさんのミュージシャンや関係者の方々のご協力もあり、本当に貴重なご意見や感想をいただき、2009年東京フェアにて発表することができました。
様々な木材でサーモウッド処理を試し、試作を繰り返した結果、弊社では主にネック材の【メイプル】とボディ材の【アルダー】のサーモウッド処理材を各モデルに活用しています。
特徴
サーモ処理を施した木材はそれまでの材質とは全く異なる、新しいマテリアルに生まれ変わっているといっても過言ではありません。
材料の中の栄養分や水分が抜け非常に高い安定性が生まれます。
その一方で、粘りや強度は下がり脆くなっているように感じます。
不意の破損を防ぐために、転倒や転落など充分ご注意ください。
木材
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サーモメイプル
サーモウッドの1番のメリットである、温度や湿度による影響を受けにくいという特性を活かし、ヨレたりねじれたりする可能性を抑えられます。
弦の張力によるネックの反りが軽減するものではございませんが、未処理のメイプルに比べ、ネックのコンディションを保ち易くなります。
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サーモアルダー
ボディ材にサーモ処理を行う最大のメリットは、何と言っても重量を軽くできることです。
サウンドの好みは十人十色だと思いますが、ライブパフォーマンスや演奏性という点において、軽量なのは万人が望む大きな利点ではないでしょうか。
サウンド
①ハードメイプル
②ライトサーモメイプル
③カーボン
3種類を同じピックアップポジション、フレーズ、奏法で比較しました。
ギター
ベース
サウンド面では、エイジングされて角のとれた落ち着いた音色になります。
和音のバランスやまとまりが良いので、アンプに直接繋いでも自然なコンプレッションとエアー感を体感でき、心地良くプレイできます。
また、昨今のモデリングアンプ等のデジタル技術との相性も良いように感じます。
新しい楽器は扱いにくいと表現されることも多く、どうしてもじゃじゃ馬感があるものですが、長年使用するうちに色々な箇所が落ち着き、徐々に馴染んでいきます。
それもまた一興なのですが、サーモウッドを程よく使用することで、はじめから扱いにくさを軽減することができます。
↓ブログにてより詳しく解説しています。
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「Sago」は2004年に創立した、ギターメーカーです。
エレキギター・ベースを基本に、スタンダードなモデルや弊社プロデュースのモデル、フルオーダーまで幅広く製作をしています。
豊富なアイデアと技術で、お客様の理想の一本を製作させていただきます。