オーダーメイドのおすすめカスタムセット!

最終更新日:  公開日:



こんにちは、SagoNMG工房です。

自分の理想の楽器を実現するために、細かい部分まで自分好みにカスタムができることが魅力のオーダーメイドですが、製作をしていく中で「選択肢が多すぎて悩んでしまう。」というお声を結構いただきます。

特に弊社はカスタムの自由度が高いので
・自分の絶対こだわりたい部分はあるけど、その他の部分はあまり詳しくない。
・Sagoのカスタムの仕組みが分からない。
という方もいると思います。

そこで今回は、様々なパターンに合わせたおすすめのカスタムを紹介していきたいと思います。
オーダーをお考えの方や悩んでいた方はぜひ参考にしてみてください。

紹介するパターン

  1. 弾きやすさを追求したい
  2. 持ち替えのしやすい楽器にしたい
  3. バランスのいい楽器にしたい
  4. とにかく見た目にこだわりたい
  5. フレットレスにしたい
  6. ホロウボディにしたい

弾きやすさを追求したい

とにかく弾きやすさを上げたい、早弾きやタッピングなどプレイスタイルのあなたには

ステンレスフレット + コニカルラディアス + ジョイント形状の変更

この3つのセットがおすすめ!!

ステンレスフレット (フレットのカスタム)

弊社モデルのコンセプトシリーズやクラシックスタイルシリーズでは、ニッケルのフレットがスタンダード仕様です。
ニッケルはフレットの中でも最もポピュラーな素材で、聞きなじみのある暖かく粘りあるサウンドをしていますが、硬さは弦よりも少し柔らかいため演奏によってだんだんとフレットが消耗していきます。

一方ステンレスフレットは弦より硬く耐久性が高いのでフレットの消耗をかなり抑えることができ、滑らかな弾き心地で音の立ち上がりもよくサスティンがあります。しかしニッケルに比べるとキンキンとした高音域が強く出たサウンドになるため音が硬いと感じる方も多いです。

コニカルラディアス (指板Rのカスタム)

低い弦高がお好みの方にイチオシのコニカルラディアス。
一般的に、指板にはナット側からブリッジ側にかけて一定のカーブが付けられていますが、弦のカーブはナット側からブリッジ側にかけてだんだんと緩やかになっていくため、指板と弦のカーブにはズレが生じています。7.5inchや9.5inchのようなきついカーブほどズレは大きく弦高を低く調整しようとするとビビリや音詰まりが発生します。

コニカルラディアスとは、弦に合わせてナット側からブリッジ側にかけて緩やかになっていくカーブの付け方です。こうすることで各弦のズレがなくなり、低い弦高にセッティングしやすくなり、ビビリや音詰まりをかなり解消することが出来ます。

ジョイント形状の変更

ボルトオンのプレートの付いたジョイント部の形状から厚みを落としたり、ブッシュタイプに変更することでスムーズにハイポジションに移動することができ、演奏性がかなり上がります。ジョイント部分の出っ張りでハイポジションが弾きにくいなと感じている方におすすめです。

ちなみに弊社のギターにはテクニカルなプレイヤーに向けたモデル「Ymir」もあり、先ほど紹介したステンレスフレット、コニカルラディアス、ラウンドヒールの仕様になっています。
さらにネック構成は、環境変化に強いサーモメイプルネック+リッチライト指板にサポートのカーボンロッドが埋め込まれています。

Ymirのスタンダード仕様はもちろん、テクニカルなモデルが欲しいけど1から考えるのは難しいなという方はYmirモデルから木材などをカスタムしていくのも◎です。

特に弊社のモデルの場合、オリジナルボディのデータ作成代などがかからないので、シェイプが特に指定が無い場合は出来るだけ好みに近いモデルからカスタムしていくのが価格的にも抑えれるポイントになります。

持ち替えのしやすい楽器にしたい

新しく楽器を手にした際に起こる悩み。

新しく買った楽器を弾いてみたら、なんだか手に馴染まない…。ネックに違和感がある。コントロールの位置が合わず手に当たってしまう。などなど演奏性の問題が出てくることがあります。

違和感の大きな原因は、ネックグリップにあることが多いです。

例えば、以前使用していたギター・ベースのネックグリップがCシェイプだった場合、新しいモデルがUシェイプだとなんだか手が回り込みにくい、大きく出っ張っているように感じるでしょう。

慣れてしまえばいいのですが、場面や楽曲によってモデルを変える方や、ステージで持ち替えを多くされる方はネックシェイプが統一されている方がストレスなく演奏することができます。

そこでおすすめなのが「カスタムグリップ」です。

すでに使用しているモデルをお預かりして、同じ厚み・シェイプに仕上げます。
またお近くの場合などは、ある程度シェイプを仕上げた段階で工房に来ていただき、直接ネックグリップを確認していただくことも可能です。

コントロールまたはレイアウトをカスタムすることで演奏中に手がスイッチに当たって音が変わってしまった。というハプニングにもあらかじめ対処することができます。

バランスのいい楽器にしたい

オリジナルモデルを作りたい・一部をカスタムしたいけど、実際に楽器になった時に弾きにくくないか不安という方に向けて、製作で押さえておきたいポイントを紹介していきます。

立って弾くスタイル

立って楽器を弾く場合、大事になるポイントはストラップピンの位置です。
メジャーなギター・ベースを見ていただいて分かるように、正面から見た際に左の角についているストラップピンの位置は12フレットあたりにあることが多いです。これによって楽器をスケールの真ん中(12フレット)で支えることができ、ヘッド落ちを防ぐことができます。

自分の作りたいシェイプだとボディ側にエンドピンが寄ってしまう場合は?
例えば20フレットあたりにピンがあるとすると、ボディの重量を重くする or ヘッドを軽くして対策する方法があります。身近なものでいうとレスポールですね。ボディ側にピンが寄っていますが、ボディがかなり重めなのでヘッド落ちせずに演奏ができます。

さらに長いスケールだと、ボディ側にピンが寄るほど1フレット側が遠くなっていきます。これは逆にも言えることで、角を大きく伸ばしネック側にピンを置けば、ハイフレットが弾きにくくなっていきます。体格や手の長さによっても合う距離は変わってくるので、既存の楽器などを持って弾きやすいピンの位置を先に見つけておくのもありかもしれません。

座って弾くスタイル

座って弾く場合には、ボディのくびれの位置によってバランスが大きく変わります。
太ももにくびれ(ウエスト)を載せたときに、くびれがネック側に寄っていてお尻側が大きいと、重みでお尻側にボディがずれ落ちていきます。逆にくびれがお尻側に寄っていくとヘッド落ち、長いスケールだとフレットが遠くなります。

しっかりと体に寄せたい・体にフィットさせたい方は、エルボーコンターやウエストコンターを削るのもおすすめです。

こちらのオリジナルモデルでは、オーナー様のベースを立てて弾くというスタイルに合わせ、お腹~胸に当たる部分を大きくカットしています。

自分が作りたいシェイプを優先する場合には多少のバランスは妥協しなければいけませんが、このようにボディ・ネック自体の重さと、ボディのくびれ・シェイプを考慮しておけば、極端にバランスの悪いという事態を避けることができます。

とにかく見た目にこだわりたい

これこそオーダーの醍醐味。
自分好みに作り上げるビジュアルですよね。

見た目を大きく変えるカスタムには、下記が挙げられます。

・木材の選定
・トップ材貼り
・カスタムカラー
・マッチングヘッド
・指板インレイ
・ウッドパーツ
・ピックガード

見た目のカスタムで紹介したいことは非常に多く、関心も高いトピックだと思うので次の記事で画像を交えながら詳しく説明したいと思います。

フレットレスにしたい

残りの2つはあらかじめモデルを考えている方に。

まずはフレットレスモデル。

カスタム要素はフレットレスライン + 指板塗装になります。

フレットレスラインとは、通常フレットが打たれている部分に、音階が分かりやすいように入れられているラインのことです。Sagoではメイプルとローズを使用しています。

しっかりと見えるように、暗い指板→メイプル使用するパターンや、あえて目立たせないように暗い指板にローズを入れるパターンもあります。

見た目の好みでラインを目立たせたくないけど、暗い場所で見えなくなるのが心配。という場合はサイドポジションに視認性のいいルミンレイを使用したり、位置を変えるなどのアプローチも可能です。
※Sagoは標準スペックでルミンレイを使用しています。

指板の塗装はオイルフィニッシュか艶のあるエポキシコーティングが人気が高いです。

ホロウボディにしたい

続いてホロウモデル。

Sagoにはホロウモデルのギターがいくつかあります。

TD-035 (セミアコに近いホロウ)
Curious Arch Top
時雨
Curious Flat Top
Buntline 6266

ホロウの面積が大きい順に並べました。(各ページリンク付き)

各モデルについてこちらの記事で詳しく紹介しています↓

セミアコのようにホロウ面積が大きく複雑な場合、オリジナルで製作するとデータの作成代などでかなりのアップチャージがかかるため、費用を抑えたい場合には既存のモデルでの製作がおすすめです。

ベースにはホロウモデルが無いため、オリジナルホロウでの加工になりますが、複雑さによって金額が大きく変わるので気になる方はお気軽にご相談ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はオーダーでよくあるお悩みに合わせたカスタムについて解説してきました。その他のカスタムについても今後追加していきますので、皆さんのオーダーの際に役立てていただければと思います。

今回紹介した金額はレギュラー仕様からのアップチャージの参考金額となりますので、条件によっては上下する場合があります。

SagoではLINE・メール・電話でお問い合わせが可能です!
>>お問合せページはこちら

「Sago」は2004年に創立した、ギターメーカーです。
エレキギター・ベースを基本に、スタンダードなモデルや弊社プロデュースのモデル、フルオーダーまで幅広く製作をしています。
豊富なアイデアと技術で、お客様の理想の一本を製作させていただきます。

トップページはこちら